2014年1月2日木曜日

國王神社(坂東市)

茨城県坂東市岩井に鎮座する「國王神社(こくおうじんじゃ)」のご紹介です


此方の御祭神は平将門公になります
御由緒として、将門公の三女、如藏尼により天禄三年(972)に創建されています
天慶三年に将門公が戦死すると、各地で一族郎党が尽く殺されてしまいます。その中で幼い三女、女公王だけは奥州に難を逃れ、現在の福島県いわき市四ツ倉町の恵日寺の側で庵を結び暮らしたそうです。ある日、霊夢の中に地蔵菩薩に自分の道を示され、地蔵菩薩を信仰し、出家して如藏尼と改め、父の冥福を祈ります。如藏尼三十七歳の時に将門公の三十三回忌にあたり、現在の祝の地に帰り、付近の山林で霊木を得て、一刀三拝し、父の影像を彫り、祠を建てて祀ります。これが、國王神社の創祀になるそうです
彫られた将門公の像は國王神社の御神体となり、現在茨城県の重要文化財に指定されています
当初は表立って敬うことが出来ず、朝敵の認識が解かれたのは徳川の世になってからとのことです。しかし、明治の世になると、朝敵であった点が問題視され、東京の神田明神では将門公が御祭神から外され、当社で行われる供養の行事として始まった十四日講も、氏子の家でひっそりと行われていたそうです
結局将門公が神田明神の御祭神に復帰するのは昭和五十九年と、非常に最近までその評価は揺れ動いていたことがわかります



さて、神社です

神社は県道20号線沿いにあります

駐車場は境内に止められるようになっています
社頭です
一の鳥居です
当社境内は、将門公が流れ矢に当たり戦死した終焉の地だという伝説が伝わっています。そう聞くと、何だか感慨深い思いになります
狛犬は昭和十五年奉納のものになります
拝殿です
拝殿は延宝三年(1675)に建て替えられたものです
拝殿が茅葺屋根の神社は珍しい気がします

扁額です
神紋は「九曜紋」ですね
本殿も茅葺きです
本殿は天和三年(1683)に建て替えられたものになります
拝殿、本殿ともに茨城県の重要文化財に指定されています
特徴として、千木や鰹木がなく、棕欄(しゅろ)の束を使用しているのだそうで、これは神の御魂の降臨の場を意味するものなのだそうです

祖父母の家が少し前まで茅葺きだったので、ちょっと懐かしい感じすらします
境内社は妙見社と守大明神があります
此方が妙見社になります

守大明神は将門公の子孫と言われる室町時代の猿島郡司、平守明を祀ったもので、将門公顕彰に大きな役割を果たした人だと言われているそうです


御朱印は社務所で頂けます


平将門公終焉の地であり、周囲は所縁の史跡が多くあります。ゆっくり巡ってみてはいかがでしょうか?